天体望遠鏡の「屈折・反射・シュミカセ」の違いとは?ご家族が遺した望遠鏡の見分け方

こんにちは。カメラ・光学機器買取専門店「カメラ堂」の長尾です。

天体望遠鏡の買取のご相談をいただくと、よく伺うのが「父が使っていた望遠鏡なんですが、何なのかさっぱり分からなくて」というお話です。押し入れや物置から、長い筒や太くて短い筒、重たい台座が出てきた。捨てていいのかどうかも分からない。そんなとき、まず手がかりになるのが「望遠鏡の種類」です。

天体望遠鏡は、光の集め方によって大きく3つに分けられます。レンズで光を集める「屈折式」、鏡で光を集める「反射式」、レンズと鏡を組み合わせた「シュミット・カセグレン式(シュミカセ)」です。今回は、天体に詳しくない方でも見分けられるように、それぞれの特徴と見るべきポイントをご紹介します。

屈折式望遠鏡|筒の先にレンズがある

屈折式は、筒の先端に大きなレンズ(対物レンズ)があり、そのレンズで光を集めて像を結ぶ望遠鏡です。昔ながらの「望遠鏡」と聞いて多くの方が思い浮かべる形で、筒は細長く、のぞく穴(接眼部)は筒の後ろの端にあります。

見分け方
筒の前のキャップを外すと、ガラスのレンズが見えます。筒の中は閉じていて、のぞき込んでも奥まで見通せません。

屈折式は、筒の中に空気の流れが起きにくく、像が安定しやすいのが特長です。構造がシンプルで扱いやすく、長く使えるため、国産メーカーの屈折望遠鏡は中古でも根強い人気があります。

レンズには、色のにじみを抑えるための特殊なガラスが使われていることがあります。「ED」「フローライト」「アポクロマート」といった表記があれば、上位の機種である可能性が高いです。タカハシ(高橋製作所)の屈折望遠鏡は、フローライトを使った機種で知られています。

反射式望遠鏡|筒の奥に鏡があり、横からのぞく

反射式は、筒の底にある凹面鏡(主鏡)で光を集める望遠鏡です。一般的な「ニュートン式」では、集めた光を筒の先端近くにある小さな鏡(斜鏡)で直角に曲げ、筒の横からのぞきます。この形式は、17世紀にアイザック・ニュートンが考案したことからその名が付いています。

見分け方
筒の先端が開いていて、のぞき込むと奥に丸い鏡が見えます。筒の入口付近には、斜鏡を支える十字の金具が付いています。そして、接眼部が筒の後ろではなく、先端に近い側面にあるのが大きな特徴です。

反射式は、同じ値段でも口径(光を集める鏡の大きさ)を大きくしやすく、暗い星雲や銀河を見るのに向いています。当店で先日お買取りしたビクセンの「R200SS」も、口径200mmのニュートン式反射望遠鏡でした。

一方で、鏡の向きがずれると像がぼやけるため、ときどき「光軸調整」という調整が必要になります。また、鏡の表面のアルミの膜は年月とともに劣化します。長く保管されていた反射望遠鏡は、鏡にくもりや汚れが出ていることもありますが、それだけで価値がなくなるわけではありません。

シュミット・カセグレン式(シュミカセ)|太くて短い筒

シュミット・カセグレン式は、レンズと鏡を組み合わせた望遠鏡です。筒の先端に薄い補正板(ガラス板)があり、光は筒の底の主鏡で反射したあと、補正板の中央にある副鏡でもう一度反射して、主鏡の中央の穴を通って筒の後ろに届きます。

光を筒の中で折り返すため、口径が大きくても筒が短くまとまるのが特長です。持ち運びやすく、惑星の観察から天体写真まで幅広く使われてきました。この形式を世界に広めたのが、アメリカのセレストロンです。

見分け方
筒が太くて短く、先端がガラス板でふさがれています。そのガラス板の真ん中に、黒くて丸いもの(副鏡のホルダー)が付いていれば、シュミカセと考えてよいでしょう。接眼部は屈折式と同じく、筒の後ろ側にあります。

セレストロンのほか、ミードなどの海外メーカーの製品が多く、架台と一体になった自動導入式のモデルもあります。

なお、先端のガラスが分厚く、内側に大きくへこんだ形をしている場合は、「マクストフ・カセグレン式」という別の形式の可能性があります。こちらもシュミカセと同じく、レンズと鏡を組み合わせた、筒の短い望遠鏡です。

種類が分かったら、次に見てほしいところ

望遠鏡の種類が分かったら、次の点も確認してみてください。

銘板や刻印
筒の側面や接眼部の近くに、メーカー名や型番のラベルが貼られていることが多いです。「D=200mm F=800mm」のような表記は、Dが口径、Fが焦点距離を表しています。

架台(台座)
望遠鏡を載せる台には、星の動きに合わせて動かせる「赤道儀」と、上下左右に動かす「経緯台」があります。赤道儀は、重りの付いた棒が突き出た、ずっしりとした形をしているのが特徴です。赤道儀は単体でも買取の対象になります。

小物類
のぞき口に差し込む小さなレンズ(アイピース)、筒の横に付いた小さな望遠鏡(ファインダー)、専用のケースや木箱も、査定に関わります。ばらばらに保管されていることが多いので、捨てずに一緒にしておいてください。

ご家族の方にお願いしたいこと

望遠鏡の整理を始める前に、いくつか気をつけていただきたいことがあります。

  • レンズや鏡の表面は、ティッシュや布でふかないでください。細かな傷がつくことがあります。
  • 筒を分解したり、鏡を取り外したりしないでください。組み直すと光軸がずれてしまいます。
  • レンズにカビやくもりがあっても、そのまま査定に出していただいて大丈夫です。

型番が分からなくても、種類が分からなくても構いません。全体の写真と、銘板の写真があれば、こちらで機種を調べます。

天体望遠鏡の買取はカメラ堂へ

カメラ堂は、カメラと光学機器を専門に扱う買取店です。とくに天体望遠鏡や赤道儀の査定に力を入れています。海外にも販路があるため、古いモデルでも価格に反映できる場合があります。

宅配買取(おすすめ)
全国どこからでもご利用いただけます。送料・査定料・キャンセル料・返送料はすべて無料です。

出張買取
ご自宅までうかがい、その場で査定します。重い鏡筒や赤道儀、ピラー脚など、運び出しが難しいお品物もそのままで結構です。ご納得いただけたら、その場で現金でお支払いします。東京都内は最短即日でうかがえる場合があります。

店頭買取
東京都杉並区今川1-10-18 井口ビル101でもお受けしています。出張で不在のことが多いため、お越しの前に必ずお電話かLINEでご連絡ください。

いちばん手軽なのは、公式LINEで写真を送っていただく方法です。物置に置かれたままの全体写真1枚からでも、機種を特定してお返事します。

  • 電話:0120-993-275/03-5657-7182(10:00〜22:00・年中無休)
  • 公式LINE:@989cqwbi(24時間受付)
  • WEB査定:https://kaitorikameradou.com/

まとめ

筒の先にレンズがあれば屈折式、筒の横からのぞくなら反射式、太く短い筒の先にガラス板があればシュミカセ。この3つを押さえるだけで、ご家族が遺した望遠鏡がどんなものか、おおよその見当がつきます。

大切に使われてきた望遠鏡は、次に星を見る方のもとで、また活躍できるかもしれません。「これは何だろう」と思ったら、どうぞお気軽にカメラ堂へご相談ください。

カメラ・光学機器買取専門店「カメラ堂」 長尾